先日、またまた目黒シネマにいってきました。
観たかった「エディット・ピアフ~愛の讃歌」やっていたので。
同時上映は「輝ける女たち」
フランス映画二本立て。
まず、エディット・ピアフから。
(あ、ネタバレありです)
言わずと知れた歌姫エディット・ピアフの生涯を描いた作品。
貧困の中で育ち、路上で歌っていたところをパリの名門クラブのオーナーの目にとまりデビュー。
紆余曲折ありつつ世界にはばたく歌姫になるが、愛する男を飛行機事故でなくす。
短いが歌と愛に生きた波乱万丈な人生。
アカデミー主演女優賞をとったエディット役のマリオン・コティヤール。
少女から中年までみごとにピアフだった。すごかった。
とくに恋人マルセルが事故で死んだことを知り、叫ぶシーンはぞくぞくした。
「愛の讃歌」はマルセルを思ってピアフがかいた曲。
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青空だって私達の上におちて来るかもしれない
地球だって、ひっくり返るかもしれない
でも大したことじゃない、あなたが愛してくれれば
世の中のことはどうでもいい
恋が私の毎朝を満たしてくれれば
私の身体があなたの手の下でふるえる時には
重大問題なんぞどうだっていい
あなたが愛してくれるんだから
世界の涯までも行きます
金髪に染めもします
あなたがそう言うなら
お月様をとりにだって行きます
宝物を盗みにだって行きます
あなたがほしいと言うなら
自分の国を見捨ててもいい
あなたがそうしてほしければ
ひとがあたしの事を笑ったって平気
何だってしてのけます
あなたにそう言われれば
もしもいつか人生があなたをうばっても
あなたが死んでも、あなたが遠くへ行っても
あなたが愛してくれさえいれば平気
だって私も死ぬのだから
あたしたちは永遠の中で生き
広々とした青い空の中で
恋人よ、愛しあうのだから
神様が愛し合う二人をまたむすびつけて下さるでしょう
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すごい愛だよねえ。
以前、美輪明宏が歌う「愛の讃歌」(上記とは訳が違うが)を聞いてぽろぽろ涙がこぼれたことがある。
はげしい情熱。
どうしてこんなにはげしく生きられたんだろう。すこし羨ましい。
最期、ドラッグや酒で体をこわし、歌えなくなるピアフの姿も壮絶。
でも最後まで歌うことをやめない。
浜辺で編み物をしながら、珍しくおだやかに人生や歌についてインタビューに答えるシーンがじんわりきた。
上映時間は2時間20分とやや長め。
ん~、もう少し短いとさらによかったなあ。
エディットのはげしさにやや疲れたので、もう帰ろうかな~と思ったけれど、
やっぱり気になるので「輝ける女たち」も続けて鑑賞。
コレ、よかった!!意外におもしろかった!!
あらすじは、
南仏にある【青いオウム】というキャバレーを軸に、キャバレーのオーナーが突然、亡くなり、疎遠になっていた家族が集合し、遺産の話や、家族間のごたごたや、1人1人の悩み・問題に立ち向かっていき、自分らしい人生を歩むことを見つけ、前向きに生きていこうと思う人たちを描いた作品。
豪華キャストのヒューマンドラマ。
まずさ、人間関係がさ、ややこしいんだわ。
だれがだれの元妻??だれの子ども?え?腹違い?同性愛?養子?
と最初はクエスチョンマークがいっぱいでストーリーおいかけるの必死でしたが、だんだんひとりひとりの憎めないキャラクターが理解できてきて、ほっくりいい話だった。
キャバレーのダンスシーンがセクシーで退廃的でお洒落で、ディスイズフランス!
歌姫役のエマニュエル・ベア-ルの歌もすごくセクシー。
エマニュエル・ベアールって、あひる口でセクシーで気だるそうで、
も~いかにもフランス女性ってかんじ。(私基準)
カトリーヌ・ドヌーブ(今回は昔一世を風靡したマジシャンの元妻役)も、ラグジュアリーで退廃的ででもどこか気品がありタバコがよく似合う、これまたフランスのいい女ってかんじ(私基準)
あ!この二人が以前共演した「8人の女たち」という映画もオススメです。
フランス映画ってストーリーがわかりづらくて、ぽんわりしがちだけど、私はけっこう好き。
でも「輝ける~」は人間関係は最初わかりづらいけど、ストーリーはわりとわかりやすかった。(そんなことあるのか!とつっこみたくなる設定はあるけども^^)
フランス的ラブにたっぷりどっぷりひたった4時間ちょいでした。
ジュテーム。